ある男の回想 受験を終えて遠方の大学に合格した俺は、木造アパートの一室を借りた。 ただ一つ問題があった。 2 :本当にあった怖い名無し:2011/08/09(金) 21:36:40.78 ID:abcd1234 醤油を注いで、ビールを開けようとした時だ。 結論:幽霊だった。 3 :本当にあった怖い名無し:2011/08/09(金) 21:38:25.90 ID:abcd1234 最初は追い払おうとした。 幽霊のイメージとは違ってて、三角の布はつけてないし、普通の服着てる。脚もある。 話しかけても反応はないけど、なんとなく挨拶だけは続けてた。 彼女はいないし友達も少ない。だから部屋に人が来ることもなかった。 4 :本当にあった怖い名無し:2011/08/09(金) 21:40:10.12 ID:abcd1234 それ以来、女には会ってない。 何度か再現しようとしたけど、動かなくした女が幽霊になることはあれ以来なかった。 でも今度こそ成功するかもしれない。 7 :本当にあった怖い名無し:2011/08/09(金) 21:43:40.23 ID:mnop3456 8 :本当にあった怖い名無し:2011/08/09(金) 21:44:55.89 ID:qrst7890 >>1 羨ましすぎ
これは10年前、俺が大学生だった頃の話だ。
別に大したオチもないし、ドラマティックな展開もない。
ただ、俺にとっては面白い経験だったから聞いてくれ。
親からの仕送りはなく、奨学金とバイトで何とか生活してた。
家賃は1万5千円。当然ボロアパートだ。
トイレは共同、床はギシギシ音がする。窓やサッシの立て付けは最悪で、壁はペラペラ。
でも、屋根も壁もあるし、風呂だってある。お湯も出る。
トイレが共同なのに風呂付きってのは違和感あったけど、気にしないことにした。
俺以外の"住人"がいたんだ。
引っ越し初日の夜、片付けを終えて祝杯をあげようとしてた。
発泡酒と助六寿司、それに自作の野菜炒め。
なんとなく視線を感じて顔を上げたら、俺は思わず悲鳴を上げて食い物をぶちまけた。
部屋の隅に、若い女が座ってたんだ。
整った顔立ちの女で、長い黒髪。白い服を着てて、肌も青白かった。
目をつぶって開いても、まだそこにいる。
鍵はかかってるし、引っ越し中誰にも会わなかった。
床がギシギシ言うのに、気付かれずに入るのは無理だ。
それ以来、女は部屋の隅に居座り続けた。
特に害はない。ラップ音を立てたり、「うらめしや?」なんて言ったりもしない。
ただぼーっと俺を見てくるだけだ。
塩をまいたり、お札を貼ったり、十字架を作ったり。
でも効果なし。除霊師や精神科医に行く金もない。
結局、諦めて現状維持を選んだ。
でも触ると通り抜けるし、全身がぼやけてる。
「おやすみ」「おはよう」「いってきます」「ただいま」
一度、ゼミの飲み会に誘われた時、断ろうとして、
「ごめん…俺、憑かれてるんだ」って言っちゃったけど、
相手は「バイト大変そうだもんな」って去っていった。
4年経って卒業、地元就職で引っ越すことになった。
「君はこれからどうするの?俺はもうすぐ、この部屋を出るんだけど」
女は驚いたような様子を見せた。
「良かったら一緒に来る?」
首を振るような仕草をしたように見えた。
別れるのは残念だったけど、こんなもんかと思った。
今もあの部屋にいるのか、成仏したのか分からない。
俺にとっては面白い経験だった。
何度でも試してみるつもりだ。
創作乙・・・創作だよな?
俺も幽霊に憑かれたいわ
寂しいんだよ
*この話は私の創作です
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