ゴーストインザヘッド

元引きこもりのオタクが送るサブカル・エンタメ系ブログ。マンガ、ラノベ、ゲーム、ガジェットなどを中心に書いていきます。読んだ人をモヤモヤさせることが目標です。

【感想】「かぐや様は告らせたい」が面白い

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画像:原作公式サイト(youngjump.jp/kaguyasama/)より

「かぐや様は告らせたい」が面白い

2019年1月より毎日放送、TOKYO MXほかにてTVアニメが放送開始した「かぐや様は告らせたい」。

アニメ化のおかげで名前を見かけたことのある人も多いんじゃないでしょうか。
 
 
原作の漫画は、シリーズ累計発行部数は2019年1月の時点で400万部を突破している、週刊ヤングジャンプの大人気作品です。

この原作を、今更ながら既刊分一気読みしたんですが、ドチャクソ面白かったので記事にしようと思いました。ほんと、「どうして今まで読んでなかったんだ……」と後悔するレベルの面白さです。
 

 

「かぐや様は告らせたい」あらすじ

家柄も人柄も良し!!
将来を期待された秀才が集う秀知院学園!!
その生徒会で出会った、副会長・四宮かぐや会長・白銀御行は互いに惹かれているはずだが…
何もないまま半年が経過!!
プライドが高く素直になれない2人は、面倒臭いことに、
”如何に相手に告白させるか”
ばかりを考えるようになってしまった!?
恋愛は成就するまでが楽しい!!
新感覚”頭脳戦”ラブコメ、開戦!!
 
TVアニメ公式サイトより

これだけ見た諸兄は「ほう……ラブコメで頭脳戦、ね」と思うかもしれません。

ただ個人的に、「○○ゲーム」みたいなやつあんまり好きじゃないんですよね……。読んでると疲れちゃうというか……。

「かぐや様」も色々なところであらすじを見かけた限り、恋愛をテーマにした頭脳バトルみたいな作品だと思っていたのでちょっと敬遠していたのですが、蓋を開けてみたら全くそんなことありませんでした。

むしろ登場人物全員ポンコツでした。~天才たちの恋愛頭脳戦~とはなんだったのか。
 
 
確かに主人公二人、かぐや様と白銀会長との駆け引きらしきものはあります。ありますっていうかそれがメインまであります。

しかしながら両者とも発想が異常者ぶっ飛びすぎていて、見ている方にとっては完全にギャグです。

そう、「かぐや様は告らせたい」はギャグマンガ+ラブコメもあるよ(小声)だったのです!
 
 

ざっくりと舞台&キャラ紹介

舞台となるのは政治家や大企業、有名人の子息が多数在籍する由緒ある学校・秀知院(しゅうちいん)学園。だいたい学○院みたいなものだと思ってくれれば大丈夫です。
 
 
主人公でありヒロイン・かぐや様は総資産200兆円という小学生が考えたみたいなぶっ壊れた資産をもつ財閥の総裁の長女、正真正銘の箱入り令嬢です。
 

 
オールラウンダー的天才で、だいたい何でもハイレベルでこなします。ただし箱入りゆえにシネコンの座席指定を知らなかったりとかなり世間知らずな面もあります。

ナチュラルに人を見下す性格ですが実際はわりと心優しいです。あと白銀会長のことがめちゃくちゃ好き
 
 
一方もうひとりの主人公である白銀御行(みゆき)会長は、一般人でありながら学力特待生として秀知院に入学、生徒会長にまで上り詰めた努力の人です。
 

 
睡眠時間を削りながら一日10時間の勉強により学力においては現在不動の一位。かぐや様でさえその牙城を崩せず二位に甘んじています。裕福とはいえない家庭ゆえバイトにも精を出しており、慢性的に足りない睡眠時間のせいで常に隈をたたえた目付きの悪い顔をしています。

見た目は怖いですがしかし、優等生として、秀知院の会長として相応しい行動を取ることに半ば無意識に執着しており、普通に接していれば無害かつ親切で頼りになる存在です。あと副会長であるかぐや様のことがめちゃくちゃ好き。そしてモンスター童貞。
 

 
……という感じで天然巨乳生徒会書記千花ちゃんとか全員紹介したいんですが、気力の都合で一人を除いて省略します。
 
 
私がどうしても紹介したい人物、それは作品には途中から登場する生徒会会計・石上くん(一番上の画像右上)です。

リア充を憎み、女子にビビり、他人の視線を遮るように前髪を伸ばし、常にヘッドホンと携帯ゲーム機を携えている典型的な陰キャのオタクです。

私はこの石上くんのことが大好きなんです。彼は元々ある事件がきっかけで引きこもり状態でしたが、PC(データ処理)スキルを買われ白銀会長にスカウトされました。

とはいえ会長と石上くんは主従関係のようなものではなく、男子の少ない生徒会の中で先輩後輩という関係を超え、半ば友人のように接しています。例えばある回では結果的に二人で水族館に行ったりとかなり仲は良いです。ほっこりする。

生徒会の中ではボケもツッコミもこなすオールラウンダーです。彼自身はガンガン地雷を踏んでいくボケのポテンシャルがかなりあるんですが、周囲にボケしかいないので結果的にツッコミに回ることも少なくないです。あと陰キャのオタクなのでかなり口が悪い

作者は石上くんを「裏主人公」と位置づけており、「かぐや様は告らせたい」という作品は、彼の成長物語とも読めるようになっています。
 
 

見どころ

見どころはなんといってもポンコツ二人+αの掛け合いギャグです。
 
特に会長がポンコツ過ぎて愛おしくなります。ほんとかわいい♡

謎の思考回路を持ってはいますが、序盤はなんとか体裁を保っている会長。
しかし物語が進むに連れて、バレーボール、校歌斉唱、そしてラップと、どんどん壊れていく様子は必見です。
 
 
しかし、この作品の魅力はギャグ一辺倒ではありません

もうひとつの見どころ、それは生徒会メンバーたちの男気です。

特に会長は、ここぞというところで男の私でも思わずトゥンク・・・///ときてしまうセリフを吐いてしっかりきめてくれます。そしてこっ恥ずかしいセリフを吐いてしまったことをあとから思い出してめちゃくちゃ悶絶します。かわいい。

また女性メンバーたちも、男気を見せてくれます。天才たちの面目躍如といわんばかりにたま~に見せられる男気にドギマギしちゃうこと間違いありません。
 
 

まとめ

異常者しか出てこないんじゃないかってレベルでその、こ、個性的なキャラが多数出てきますが、時にほっこりし、時に熱くなり、そして時にホロリとさせてくれる作品です。

ギャグメインのラブコメ作品でありながら、この「かぐや様は告らせたい」には圧倒的な青春感があります。読んだ人にはこの感覚、分かってもらえるんじゃないかと思います。
 
 
また、会長とかぐや様のラブコメとしてみても色々と障害は多いんですよね。

かたや平民、かたや資産200兆円の財閥の長女ですから「釣り合い」を考えるとかなり絶望的です。

かぐや様のお父さんはどうも厳しく冷徹だってのがちょろっと出てきているくらいで、二人の将来的な話はまだ作中で詳しく語られていませんが(付き合ってもいないのでそりゃそうなんですが)、終盤になるとこのあたりについても山場になるのかもしれません。
 
 
まあ最新刊(13巻)ラストではまた別の大問題が浮上しているのですが、それは読んでのお楽しみということで笑
 
 
というわけで「かぐや様は告らせたい」のご紹介でした! かなり面白いので未読の方はぜひぜひ!