ゴーストインザヘッド

元引きこもりのオタクが送るサブカル・エンタメ系ブログ。マンガ、ラノベ、ゲーム、ガジェットなどを中心に書いていきます。読んだ人をモヤモヤさせることが目標です。

「バニラスパイダー」感想

バニラスパイダー

同じ作者の別作品、「血潜り林檎と金魚鉢男」が凄く面白かったので「バニラスパイダー」を今更読んだんですが、こちらも結構面白かったので記事書きます。

この作品を一言で言えば、

隠キャストーカー少年が好きな女の子を守るために蛇口で宇宙人と戦う話

です(一言じゃないな……)。

エレベターと呼ばれる寄生型のエイリアンに寄生された人間たちがコッソリと人を食らう、というなかなかハードな設定。

基本的に寄生された時点で元の人間は死亡、エレベターが人間の皮を被っている状態になります。

そして人目を忍び異形へと姿を変え、獲物である人間をバリバリ食べます。わりとグロい。

そんなエレベターたちが跋扈する街で、クラスメイトの好きな女の子を守るため、人間離れした影の薄さと別の宇宙人から授かった武器(蛇口)を武器に主人公は戦います。

※この能力(?)を活かして以前から少女の下校から家まで見送るというストーカー行為を行っています。


バニラスパイダー 一巻 より

影の薄さから「忍者くん」などと揶揄されていますが、ちょっとズレた感性を持つ本人はなぜか気に入っているようです。

寄生された人間は既に元・人間という状態なのですが、外見は元の人と変わらないのでやはりそこには情が絡んだドラマが生まれます。

また主人公に力を授け、味方かと思われた別の宇宙人も、一筋縄にいかない顔を秘めており……っとおおおっと!ネタバレするところだったー!!!(棒読み)

アナログタッチの絵柄も相まって独特の雰囲気を味わえる作品です。

サブカルク……サブカル好きならきっとハマると思う。私はハマった。

気になる人は是非読んでね。全3巻でサクッと読めます。

おわり