* ざっくりとストーリー解説
主人公の政宗くんは昔、太っていてドンくさいため周りの男の子たちから「デブ政」と呼ばれイジメられていました。
ある日政宗くんはいつものイジメから大きなお屋敷の敷地に逃げ込みます。そこのお嬢様である愛姫ちゃんと出会い、なんやかんやで仲良くなって頻繁に遊ぶようになります。結局愛姫ちゃんからもイジメに近いシゴキを受けるものの、政宗くんも本気で嫌がってはおらず、二人は楽しく過ごしていました。そしてそうして過ごしているうち、政宗くんは愛姫ちゃんのことが好きになってしまいます。
しかしある日政宗くんは言われます。
「あんたなんか好きにならないわよ。豚足」と。
信じていた女の子に手ひどく振られたと思った政宗くんはショックのあまりお祖父さんの暮らす山に篭もります。
それから八年。過酷なトレーニングと食事制限で別人のようなイケメンに生まれ変わった政宗くんは、愛姫ちゃんに復讐(リベンジ)するため、元いた町の高校へと転校してきます。
過去を隠したまま、イケメンとなった自分に愛姫ちゃんを惚れさせ、同じように手ひどく振ってやるために……。
ザ・王道ラブコメ
という感じが物語の始まるところです。
やや変則的な要素もありますが、構成としてはオーソドックスな「幼馴染と再び出会う」パターンです。
「Kanon」やら「ニセコイ」やら古今東西このパターンは枚挙に暇がありません。
それゆえにストーリーは変にブレることなく進んでいき安定感があります。
魅力的なサブキャラたち
愛姫ちゃんの使用人として仕え、政宗くんの過去を知る少女・小岩井吉乃。
ライバルヒロインポジションとして現れるお嬢様・藤ノ宮寧子。
等々、魅力的なサブキャラたちが沢山登場します。
どこが魅力的かというと、登場するサブキャラたちの性格や過去が丁寧に掘り下げられ、"使い捨て"にされないんですよね。
それぞれに事情があり、過去があり、思惑がある。それが物語をより深く、面白くしていきます。