兄妹 少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿
先日「名探偵マーニー」を記事にしましたが、同じ作者木々津克久の別作品「兄妹 少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿」もめちゃくちゃ面白いので記事にします。
「兄妹 少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿」ドチャクソ面白いからみんな読んで
— Lord ニルス/九泉似亜 (@nls__) 2018年11月29日
全7巻。完結済みです。
本当に面白いけれどイマイチマイナーなのでたくさんの人に知ってほしいです。
あらすじ
主人公は赤木蛍(あかぎ・けい)。高校一年生、華のJKです(かわいい)。
サバサバした性格ながら、忙しい両親に代わって弟妹の面倒を見つつ家事もこなすとても良い娘です。
持ち前の頭の良さから特待生枠を勝ち取り、貧乏な実家ながら名門のお金持ち学校に通っています。
蛍には圭一という兄がいました。彼は警察官で、長男として妹たちを支えていました。
正義感が強く優秀ながらもどこか抜けている圭一でしたが、ある日忽然と姿を消してしまいます。
当然ながら家族はみなショックを受けます。
地道にビラ配りなどを行っても一向に成果が出ない状況の中、ある日、蛍の前に警察官の服装をしたガイコツの幽霊が現れます。
どうやら蛍にだけその姿が見えるようで、驚きつつも言葉を交わすうちにそのガイコツが他でもない兄の圭一であることに気づく蛍。
しかし幽霊状態の圭一は生前の記憶が断片的で、自分がどうしてこのような姿になったのかも覚えていません。
ガイコツの幽霊と化している……つまり、兄はすでにこの世のものではない。そう判断した蛍は、兄の死の真相を探るため、幽霊となった兄の力を借りつつ動き始めます……。
というのが大まかなあらすじです。
事件簿
「兄の死の真相を探る」というのが物語の大筋ですが、「事件簿」という通り、大小様々な事件が蛍と圭一の周囲で起こります。
人が変わったように凶行を繰り返す人、校内で発生した自殺事件、夜な夜な街に現れる怪物などなど……。
持ち前の頭の回転の速さと兄による調査で事件を次々に解決していきます。
また事件の原因には悪霊が関わっている場合が少なくなく、圭一が拳銃で霊を攻撃することもあります。
謎解き、バトル、ホラーと様々な要素が絶妙に絡まった物語は純粋に読み物として面白いです。
かわいい
まず主人公の蛍がかわいいです。
お金持ち学校らしい上品なイメージの制服は個人的にポイント高いです。
「JKといえばミニスカート」という概念を根底から覆す「制服なのにロングスカート」、最高では?
また兄による半ばチートじみた調査能力を持つ蛍に突っかかってくる、警察官の家系の娘・楓ちゃんや、普段はフニャフニャしているのに実は格闘マニアで異常な戦闘力を持つ黄多川ちゃんなど、出てくるレギュラーキャラがみんなかわいいです。
読んでいて幸せな気分になります。
まとめ
「兄妹 少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿」、個人的にはマーニーより好きです。
「マーニー」が基本的に一話完結なのに対し、「兄妹」は特にそういった縛りがないため一つのストーリーをより深く掘り下げられています。
また「マーニー」に登場したキャラがコマの中に出てきたりといった遊び心がいいです。「マーニー」を全く読んでいなくてもそれはそれで問題なく、「気づけばニヤリとできる」というさじ加減が自己満足に陥っておらず素晴らしいです。
※設定上、マーニーと蛍は隣町同士で、同時期に女子高生をしています。
この記事にビビッときた方は、ぜひぜひ読んでみてくださいね!