王ドロボウJINGが好き

輝くものは星さえも

「王ドロボウJING」という作品を知っていますか？

今はなきコミックボンボンで連載されていた、熊倉裕一先生による作品です。

王ドロボウＪＩＮＧ新装版（１） (コミックボンボンコミックス)

概要はこんな感じ。

本作は“王ドロボウ”であるジンとその相棒キールが、目的のモノを盗むための冒険を描いた物語。「ドロボウの都編」「第七監獄編」といったように、数話ごとに構成される独立した物語の連続となっている。

物語の舞台は各エピソードごとに、「世界中からドロボウが集まっている」「時間に支配されている」など全く異なる世界観を持つ。そこでジンは、ボンドガールのように毎回「ジンガール」と呼ばれる、舞台や盗む対象と何らかの関わりを持つヒロインと出会い、目的のものを盗むべく一緒に行動する形でストーリーが進む。
　
Wikipedia 王ドロボウJING より

NHKでアニメ化もされています。
　
　

貴きものは命すら

主人公のジンをはじめ、登場人物は皆、お酒やお酒にまつわる名前です。
そのため下戸のくせにお酒やカクテルの種類に異常に詳しくなりました笑

特徴として、やたらオシャレな台詞回しと英語擬音が挙げられ、まるでアメコミのような印象を受けます。

眼にモノを──九個まとめてみせてやるぜ!!
　
(9つ目の敵に対して)

とか、

小銭(バラバラ)にくずしてやるぜ!!
　
(身体が金貨でできた敵に対して)

みたいなね！

いやこれ私が書いてもちょっとサムいだけですけどジンが言うとカッコいいんですよ！ ほんと！

こういった"言葉遊び"がセリフに溢れており、コロコロコミックと対をなすボンボンで連載されていましたが、内容は青年〜大人向けでした。

それもあってか7巻で一旦終了。より年齢層の高い読者がターゲットの「マガジンZ」へ移籍して、続編の「King of Bandit JING」がスタートしました。
　
　

森羅万象たちまち盗む 王ドロボウ

続編「King of Bandit JING」も7巻まで続きましたが、作者の体調不良なども相まって一旦休止となります。

その後、「Queen and Amalett」、通称Q&Aという新作の連載が始まった矢先のことです。
なんとマガジンZが廃刊となってしまいました。

それに伴い2作とも事実上の打ち切りに……。

そして作者の熊倉先生は、10年以上も全く音沙汰のない状態となってしまいました。

一切の露出もなく、連載中も病気がちだったということから、まさかもう帰らぬ人になっているのでは、とファンの間では悲しい憶測が飛び交いました。

しかし、廃刊となった作品を電子書籍として掲載しているサイト「マンガ図書館Z」を運営する漫画家の赤松健先生(ラブひなやネギま!の作者)が、なんと！コンタクトに成功されました！

【速報】『王ドロボウＪＩＮＧ』の熊倉裕一先生の所在が確認されました！ブログ（ https://t.co/0Ybq93hDOl ）での予告通り、#マンガ図書館Z での公開は停止し、講談社から正式に電子化されることになります。この機会に再メディアミックス化を希望！(^^)

— 赤松健 (@KenAkamatsu) 2017年4月27日

これ見てほんとリアルに涙が出ました。
生きててくれて本当に、本当に良かった。

王ドロボウJINGは、私にとって大好きで本当に大切な作品です。

熊倉先生のマンガがまた読めることを、一読者として、いつまででも待ちます。

その日が来ることを、いつまでも楽しみにしています。

ＫＩＮＧ　ＯＦ　ＢＡＮＤＩＴ　ＪＩＮＧ（１） (マガジンZコミックス)

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