ゴーストインザヘッド

元引きこもりのオタクが送るサブカル・エンタメ系ブログ。マンガ、ラノベ、ゲーム、ガジェットなどを中心に書いていきます。読んだ人をモヤモヤさせることが目標です。

ガガガ文庫が一番面白いラノベレーベルだからおすすめ

ガガガ文庫が一番面白いラノベレーベルだからおすすめだよ

いや電撃文庫も角川スニーカーもファミ通も富士見ファンタジアも面白い作品はありますよ? HJ文庫?知らない子ですね......

でもあの「俺ガイル」を擁する小学館のガガガ文庫は一味違います。
尖りきったエキセントリックな作品がバンバン出てくるのですよ(尖りすぎてて一巻だけ出て続きが刊行されない作品も多数)。

まあ市民権を少しは得てきたとはいえ、アニメならまだしもラノベ読む時点でだいぶ拗れたオタクであることは間違いないと思うんですよね。


突然ですがここでスポーツは普通にやる・みる、友達はそれなりにいる、夏休みはイベントへ出かけ、学校行事にはそこそこ積極的に参加し……というタイプのオタクを「光のオタク」と定義します。

いわゆる「リア充」はもちろん、そういう「光のオタク」が読んで「気分が悪くなる」類の作品がガガガ文庫には多いように思います。田中ロミオの「AURA」とか。


そんなガガガ文庫のフラッグシップ・「俺ガイル」こと「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」の主人公である比企谷八幡。

彼の考え方について「歪みすぎてる」「どうしてそういう考え方になるのか」などの批判を目にすることが少なくありませんが、鬱屈した人生を歩んできて捻じくれた性格を持つ「闇のオタク」からしたら彼は紛れもなくヒーローです

林間学校で小学生女子仲良しグループを崩壊させた話とかは最高でしたね!
「よくそこまでやった!」と拍手を送りたくなりました。

ガガガ文庫で今おすすめの俺ガイルフォロワー


さて、良くも悪くもガガガ文庫の「特異点」となった「俺ガイル」のヒット後「ひねくれ系学園青春ラブコメ」とでも呼べそうな作品群がレーベルを問わず出てきました。

(刊行当初は「はがないの二番煎じ」「僕は友達がいない」などと揶揄された「俺ガイル」が新たな基準となったのは皮肉な話です。)

当然、ガガガ文庫からも「俺ガイル」フォロワーと位置づけられる作品が出てきます。

「俺ガイル」を基準としてより「光」側に寄せたのが「弱キャラ友崎くん」でしょうか。
こちらはこじらせ系ではありますがある程度万人受けする内容で、人気次第ではメディアミックスもあるでしょう。




そして「俺ガイル」から更に闇が深くなった作品……。

それが「キモイマン」と「青春絶対つぶすマンな俺に救いはいらない。」です。
これがね、本当に救いがない


キモイマンの主人公は全裸で動画撮られてクラス中に広められるっていうエッグいイジメを受けてるんですけど、地味系のクラスメイト女子に心配されたら「お前が俺に同情するな!」って切れたり女子小学生を囮に不良から逃げたりとマジでどうしようもないです。




「青春絶対潰すマン」のほうは表紙(上見てもらうと分かりますが)から設定まで「俺ガイル」に寄せてるんですが、青春してるやつの足を全力で引っ張ることを生き甲斐に、「クソガキ……俺は権力と腕力には弱ぇが、年寄りと女子供には強ぇぞ」と言い放つ男子が主人公です。

このね、救いようのないクソッタレが描かれてるのが、たまらないんですよ。

そうそう、こういうのが読みたいんだよ!って気持ち悪くなりながらめちゃくちゃ楽しく読めます。

吐き気と高揚感とせせら笑いと最後に残るモヤモヤ感、これを楽しめるタイプの闇属性の諸君にはガガガ文庫をぜひおすすめしたい

刊行予定を今すぐチェックだッ!!
小学館::ガガガ文庫:刊行予定



※なお「脱兎リベンジ」など普通の学園青春作品もあります。